×

神奈川県(横浜・川崎・相模原)の動物病院、ペットショップ、ペットホテルなどを検索できる地域密着のペット情報サイト
掲載数 1996

トップ >> わんちゃんの行動学 >> わんちゃんの行動学 第8回

わんちゃんの行動学

わんちゃんの行動学 第8回

愛犬との絆を結ぶためのトイレのしつけ方
~失敗をさせない適切な対応~

イメージ写真1  前回のコラムでも紹介したように、トイレのしつけは「犬の排泄の習性」をよく理解し、まずはその習性に基づいた飼育環境の設定が非常に重要となります。また、犬は繰り返し排泄した場所をトイレとして学習するため、トイレのしつけを行う際は「トイレが上手にできた時に褒める」ことよりも、トイレ以外の場所で排泄をした経験をさせないように「失敗を予防する適切な対応」が重要となります。

①子犬が排泄をする際のタイミングを知る

イメージ写真2  一般的に、子犬は「ご飯、水を飲んだ後」、「寝起き」、「運動(興奮)した後」、「おおよその決まった時間」、などのタイミングで排泄をしやすいため、「寝起き」、「食事や水を飲んだ後」は子犬をすぐにトイレまで連れていき排泄を促しましょう。また、部屋で飼い主と遊んでいる最中など子犬が興奮した際も排泄をしやすいため、遊びの時間とトイレに連れていく時間を交互に設け失敗を防ぐようにします。子犬の一日の排尿回数は、8週齢でおよそ10~15回程度、5か月齢で一日6~8回程度ですが、排泄はほぼ同じサイクルで行われる傾向があるため、排泄をした時間を毎日記録しておくことでおおよその排泄時間を予測することができ、事前にトイレに連れていくことで失敗を防ぐことができます。

②排泄のサインを知る

イメージ写真3  排泄の前には、「地面の匂いを頻繁に嗅ぎ始める」、「ウロウロして落ち着きがなくなる」といった素振りが見られます。このような素振りが見られたらすぐにトイレまで連れていき排泄の失敗を予防しましょう。

③トイレの数を増やす

イメージ写真4  子犬はトイレを素材だけではなく場所で覚えることも多い為、サークルから出すとトイレの場所が分からなくなり失敗をしてしまいます。そのため、初めのうちは子犬がサークルの外にいるときにトイレまで移動して排泄することは非常に難しい為、普段使用しているトイレと同じ素材のトイレをサークルの外にも数か所設置してあげる必要があります。サークルの外でも、同じトイレで排泄をした経験を繰り返すことで、子犬は徐々に場所ではなく素材でトイレを覚えるようになり、徐々に自らトイレまで移動して排泄ができるようになります。
これであなたの愛犬もトイレマスター!
スタディ・ドッグ・スクール

スタディ・ドッグ・スクール

〒252-0215
相模原市中央区氷川町3-3 コーポオクモリ 1F
TEL:042-712-9148
営業時間:9時~18時
定休日:年末年始、お盆期間
鹿野正顕(学術博士)

鹿   まさあき(学術博士)

スタディ・ドッグ・スクール代表 株式会社Animal Life Solutions(ALS)代表取締役社長
日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)理事・事業企画委員
動物介在教育療法学会(ASAET)理事 世界最大家庭犬トレーナー資格 CPDT-KA

麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。麻布大学卒業後、人と動物の関係に関する専門家の育成・普及を目指し、株式会社Animal Life Solutionsを設立し、飼い主教育を目的としたしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」の企画・運営を行いながら、トレーナーとしても指導に携わっている。

前の記事へ

次の記事へ

トップページに戻る