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わんちゃんの行動学

わんちゃんの行動学 第7回

愛犬との絆を結ぶためのトイレのしつけ方
~家の中の環境設定~

イメージ写真1  子犬を迎え、まず初めに飼い主が直面する課題としては「室内でのトイレのしつけ」が挙げられます。現在では、多くの犬が室内で飼われるようになったことから、特定の場所で排泄ができるようにしつけをすることは、飼い主さんが犬と共に円滑に生活する上で非常に重要となりました。
 トイレのしつけ自体は、「犬の排泄の習性」をよく理解し、「適切な環境設定」、「失敗を予防するための対応」、「失敗したときの適切な対応」を実践すれば、さほど難しいしつけではなく特殊技能を必要とはしません。そこで今回は、子犬のトイレのしつけ方のファーストステップとして「適切な環境設定」について紹介します。

寝床の設定

イメージ写真2  子犬に適切な場所でトイレを覚えさせるには、排泄の失敗を予防するための環境設定と行動範囲の制限が必要となります。子犬の時期は、「月齢+1時間」程度は排泄を我慢できますが、飼い主さんの就寝時や外出時などは子犬が自由に排泄できる環境が必要となります。しかし、子犬の様子を見ることができない時に部屋の中で自由にさせすぎてしまうと、失敗の頻度が高まってなかなかトイレを教えることができなくなります。そこで、寝床とトイレをサークルで囲った環境を用意しましょう。犬は一般的に、自分の寝床を汚さないように寝床から離れた場所で排泄をする習性があるため、サークルの中に寝床とトイレを設置すれば、トイレでの排泄の機会が増えトイレを覚えてくれます。また、犬はもともと巣穴で生活していたため、一般的によく使われているベッドタイプの寝床ではなく、囲われたタイプのハウス(クレート)を用いた方が寝床として認識しやすくトイレの区別もつきやすくなります。

部屋の中の管理

イメージ写真3  犬は、土の上など柔らかいところで排泄をする習性があります。そのため、部屋の中を自由にさせる際には、クッション、足ふきマットなどトイレの失敗を誘発しやすい柔らかい素材のものは床に置かず、子犬が近づけない場所に片づける必要があります。カーペットや畳などで繰り返し排泄の失敗をしてしまうと、排泄物の匂いを完全に取り去ることが難しいため、失敗を繰り返すようになります。そのため、可能であればトイレのしつけが完全にできるまでは、カーペットや畳などの部屋で自由にさせることは避け、滑り止めなどの対策をしたフローリングや撥水性のあるマットを敷いた部屋で過ごすことが望ましいでしょう。
スタディ・ドッグ・スクール

スタディ・ドッグ・スクール

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TEL:042-712-9148
営業時間:9時~18時
定休日:年末年始、お盆期間
鹿野正顕(学術博士)

鹿   まさあき(学術博士)

スタディ・ドッグ・スクール代表 株式会社Animal Life Solutions(ALS)代表取締役社長
日本ペットドッグトレーナーズ協会(JAPDT)理事・事業企画委員
動物介在教育療法学会(ASAET)理事 世界最大家庭犬トレーナー資格 CPDT-KA

麻布大学介在動物学研究室(旧 動物人間関係学研究室)にて、人と犬の関係、特に犬の問題行動やトレーニングの研究を行い、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。麻布大学卒業後、人と動物の関係に関する専門家の育成・普及を目指し、株式会社Animal Life Solutionsを設立し、飼い主教育を目的としたしつけ方教室「スタディ・ドッグ・スクール」の企画・運営を行いながら、トレーナーとしても指導に携わっている。

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